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環境への取組み【鉄道事業】

鉄道は、環境負荷の少ない交通機関として評価されていますが、泉北高速鉄道では、より環境にやさしい交通機関を目指して様々な取組みを進めています。

消費エネルギーの低減

(1)省エネ車両の導入

1990年以降に導入した5000系、7000系及び新型車両の7020系は、VVVF制御装置の導入と軽量化により、従来車両(3000系)に比べ走行電力を大幅に削減しています。
当社の保有車両122両のうち84両が、省エネ車両です。

  • 1VVVF制御装置
    VVVF制御装置は、電車の速度を制御する装置のひとつです。従来車両の制御装置は、電力の一部を熱エネルギーとして消費していましたが、VVVF制御装置は、電力の無駄な消費が少なく、ブレーキ時に発生するエネルギーを電力に変換し、架線に戻して他の車両へ供給することができます。
  • 2車両の軽量化
    開業以来、鉄に比べ軽量なステンレス製の車体を採用していましたが、5000系、7000系、7020系では、アルミ合金製の車体を採用し、強度を保ちながら更に約1割の軽量化を図っています。
  • 写真:3000系(ステンレス製)
    3000系(ステンレス製)
  • 写真:7020系(アルミ製)
    7020系(アルミ製)

電車用の電力使用量は、鉄道事業で使用する電力の78%に相当します。省エネ車両への置き換えや、車庫での待機電力の削減に取り組んできた結果、2008年度は2005年度と比較して電力使用量を7%(1,518,081kwh)削減することができました。

(2)LED信号機の導入

  • 当社では、2005年度から信号機を従来の電球に比べ約半分の消費電力で、寿命が長いLED(発光ダイオード)を用いたものに順次取替えを進めてきました。2009年9月に全ての信号機のLED化が完了し、年間17,520kwの電力使用量の削減が見込まれます。
写真:LED信号機

騒音・振動への対策

(1)車輪フラットの早期発見と修正

雨天時のブレーキなどで車輪がレール上を滑ることによって発生する車輪表面のフラット(傷)は、走行中の騒音振動の原因となります。そこで、線路にフラット検知装置を配置して走行する電車のフラットをリアルタイムで把握し、異常があれば、速やかに車輪表面を削正して騒音振動の防止に努めています。

(2)深夜の軌道保守工事の騒音低減

軌道保守作業は、電車の走らない深夜の作業が中心となります。当社では、騒音の低減を図ったマルチプルタイタンパー(保線用機械)を導入したり、バラスト(レールの下の砕石)の交換時の騒音軽減のため、バラスト運搬車の放出口にゴムを取り付けるなど、深夜の騒音軽減に配慮しています。

 

  • 写真:車輪転削盤
    車輪転削盤
  • 写真:マルチプルタイタンパー
    マルチプルタイタンパー

環境汚染の防止

(1)車体洗浄への中性洗剤の使用

これまで車体洗浄には酸性洗剤を使用していましたが、洗浄能力が高く、環境への負荷が小さい中性洗剤の開発を独自に行い、2009年4月より本格的に導入しました。
2009年度は、車体だけでなく、台車洗浄にも使用できる中性洗剤の開発に向けて試験を実施します。

(2)PCBの処理

PCBは従来、その特性から電気機器の絶縁油などに使用されていました。当社でも使用を終えたPCB含有トランス4台、整流器2台、相間リアクトル2台などを保管していますが、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」では、2016年度までに処理することが義務づけられています。
当社では、2009年6月に相間リアクトル2台を処理しました。残りの機器についても順次、適正な処理に努めていきます。

 

  • 写真:車体洗浄機
    車体洗浄機
  • 写真:相間リアクトルの搬出
    相間リアクトルの搬出

資源の有効利用

(1)廃材のリユース・リサイクル

  • 営業線での使用を終えたコンクリート製のPCマクラギは車庫線や通路の舗装材として再利用しています。
    また、駅や車内の廃蛍光灯や車両整備に伴う廃部品は再生資源業者を介して水銀、ガラス、金属などに分別し、リサイクルしています。
写真:PCマクラギを再利用した構内通路
PCマクラギを再利用した構内通路

(2)無水小便器の設置

  • 水資源の保全を目的として、洗浄に水を使用しない無水小便器を光明池駅と和泉中央駅に設置しており、設置前と比較して駅での水使用量の約3割を削減することができました。
写真:無水小便器

(3)再生ポリエステルを使用した制服

  • 鉄道係員の制服には再生ポリエステルを使用しています。2008年度には、車両技術員の作業服にも再生ポリエステルを使用したものを選定し、2009年度から着用しています。
写真:再生ポリエステル制服

(4)ICカード化の推進による資源の節約

  • 当社では、2006年7月からICカード乗車券を導入し、2007年4月からIC定期サービスを開始しました。
    繰り返し使えるICカード乗車券は、資源を節約し、廃棄物も削減できます。
写真:ピタパカード

ヒートアイランド現象の緩和

(1)和泉中央駅の屋上緑化

建物の屋上を草木などの緑で覆う屋上緑化は、ヒートアイランド現象の緩和や建物自体の断熱に効果があります。当社では2005年に和泉中央駅の屋上で蒸散効果の高いサツマイモを用いた屋上緑化を試行し、屋上の温度の低減を確認しました。2006年からは、緑化面積を1,000平方メートルに拡大し、サツマイモだけでなく、セダムを植えて年間を通じて緑を確保し、温度低減を図っています。

 

  • 和泉中央駅ビル屋上緑化(サツマイモなど)
    写真:和泉中央駅ビル屋上
  • サーモグラフ
    写真:サーモグラフ

○温度低減効果

品種
緑化面積
低減温度
セダム
682m2
13℃
サツマイモ
400m2
20℃

測定時の気温:28℃

○建物内の空調負荷の低減:3,274kwh

 

(2)高反射塗装

  • 泉ケ丘駅、光明池車庫の金属屋根には、高反射塗装を施しています。太陽熱を反射する遮熱塗料を塗ることで、建物への熱負荷を抑える効果があります。

○温度低減効果

場所
塗装面積
低減温度
泉ケ丘駅
1,650m2
11℃

測定時の気温:31℃

○建物内の空調負荷の低減: 28,931kwh

※空調負荷の低減量は、夏季100日間で積算

写真:高反射塗装

その他

(1)広報活動

  • 2008年10月に光明池車庫で開催したトレインフェスタにおいて、当社の環境への取組みを紹介しました。
写真:パネル展示の様子

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